イメージの発生原理
中間周波数455kHzのシングルスーパーヘテロダイン方式のラジオをもとに簡単に説明すると、11.000MHzの放送を受信する際、ラジオ内部では11.455MHzという周波数の信号を発振させている(ローカル発振と呼ぶ。受信しようとする周波数が変わると、ローカル発振の周波数も同時に変化する)。この放送周波数とローカル発振の信号を混合させて、その差分つまり 455kHzを取り出す。これが中間周波信号である。
ところが、11.910MHzにも放送があったとすると、この信号の一部もラジオの同調回路をすり抜けてローカル発振の信号と混合されてしまう。その際、差分はやはり455kHzである。つまり11.000MHzと11.910MHzの2つの放送を同時に受信、つまり混信した状態になるのである。11.000MHzを受信しようとしているときの11.910MHzの信号がイメージであり、この両波が混 ざっている状況がイメージ混信になる。
この状況を改善するために、同調回路の選択度を鋭くしたり、同調回路を多段接続する。またダブルスーパーヘテロダイン(周波数変換を2度行う。クーガ2200やスカイセンサ5900が相当する)方式を採用して第一中間周波数を高くすることでイメージを除去しやすくする。ちなみに2つの信号の「差分」ばかり出てきたが、「差分」と同時に「和分」つまり足された周波数成分も発生しており、これらが複雑に絡み合って受信の邪魔をすることもある。
