受信機の性能を決める要素
BCLラジオに限らず、受信機全般についてその性能を決める基本的な要素が4つある。
- 感度 : いかに弱い信号を受信できるかという能力
- 選択度 : 目的の信号(放送)を混信を排除できる能力
- 安定度 : 目的の信号(放送)を長時間周波数がずれることなく安定に受信できる能力
- 忠実度 : 目的の信号(放送)がひずみも少なく、明瞭に聞くことができるかという能力
の4つである。この4つがいかに優れているかが受信機の能力の優劣をつける指標となる。付属機能やデジタル化で向上するものもあれば、使用される回路方式や使われる電子部品などでこれらの能力が決定される。セラミックフィルタ搭載、などは選択度の向上のための装備であり、またプリセレクタやアンテナカプラを追加することは同調を鋭くし選択度は向上させ、かつ混変調から逃れられることで忠実度も向上する。
もちろん当時の大手家電メーカ製BCLラジオは前述の4つの要素を満足した上でアンテナや付属の回路、外観などを工夫し付加価値を上げているのはいうまでもない。
いっぽうBCLラジオのカタログや記事などでよく耳あるいは目にする「イメージ」あるいは「イメージ混信」というのがある。それこそイメージしにくい言葉であるが、これはラジオの回路方式がスーパーヘテロダインといういろいろな受信周波数を1つの中間周波数に変換する方式に、原理的についてまわる厄介なものなのである。感度や選択度は数値でカタログに示してあることが多いが、イメージに関しては数値で謳っていることが少なく、優劣を付けるのも難しい。
